2.英語学習
2.英語学習
(添削記号については、「凡例」参照のこと)
国際化時代における日本語学習
現在、日本の社会(×なし)は国際化(×社会)を迎えている。その中で(×も)世界共通語である英語を学び、世界を股にかけて働く国際人が求められている。
このような社会の動きを背景に、(×なし)まもなく小学校時からの英語(×英語の)教育が始まるようだ。これは、小さい頃から英語に触れた方が(×英語)習得が早い(×の力が増す)という考えによるものだ。
しかし(×、)ここで問題なのは、最近の若者が(×現代日本人が)英語を学ぶ以前に、母語である日本語を(×が)きちんとした形で使いこなせていないということだ(使うことができるかどうかだ。最近の若者は正しい日本語が使えていないように思う)。
(×改行なし)最近の(×なし)若者の使う言葉は文になっておらず、単語が連(つら)なっているだけだ。これはスピードの要求される現代社会の風潮の中で、より簡単で手短(てみじか)に話す言い回しが求められる結果起こったとも考えられる。しかし、ぶちぶちと切れた単語を並べただけでは、見ず知らずの者同士では自分の言いたいことが伝わらなくなるという事態も起こりかねない。また、若者同士が使う流行語は、若者の間でしか通用せず世代を越えてのコミュニケーションをとるには大きな壁を生じている(×ようだ)。
だから私は(×このように)、日本語に起こっているこのような(×なし)問題にまず目を向け、若者が(×正しい)日本語を(×身に付け、)正しく使えるようにすべきだと思う。そのためには、まず教育における日本語学習の意味と重大さとをもう一度認識し直し、子どもたちが(×まず)正しい日本語に触れる機会を増やす必要がある。たとえば教師や大人たちが正しい日本語で子どもたちと接したり、(×今の子どもたちは、ゲームをしたり、塾に通ったりでじっくり文字に触れる時間はない。そこで)学校で(×が)あえて読書時間を設けて(×なし)文字に触れる習慣を身に付けさせたりすることが大切である(れば学年が上がれば自然と日本語の力はついてくるに違いない)。
国際化が進み英語の早期学習の必要性が叫ばれる今(×が)、その前に正しい日本語を身に付けるべきだと私は考える。母語以上に外国語の力は伸びないのだから、(×だろうから)外国語を学ぶ基礎段階としても日本語の力をまず養う必要がある。そうした小さな積み重ねによって(×り)正しい日本語を身に付けることで(×た上で)、英語も正しく使える、真の国際人になれるのだと思う。
日本語の力を身に付け、それを英語学習の基礎にしようという筆者の考えには説得力がある。ただし、「日本語の力が身に付くまでは英語を学習しない。」というような極端なことを考えてみると、日本語学習だけで一生を終(お)えてしまうことになる。だから、どの時点で、どういうふうに英語学習を取り入れていけば、真の国際人に近づけるのかということを今後はもっと考えていくべきだろう。
また、筆者自身が現代の若者であることを考えると、論調が完全な自己否定になっていることも少々気にかかる。問題点は認識しながらも、もう少し現代の若者を前向きな視点でとらえる若々しさが欲しいように私は思う。