作文に対応するために

作文に対応するために

 たとえば「私の高校生活」という課題に代表されるこの種の出題に対しては、自分の前向きに生きる姿勢、豊かな人間性を感じさせる面を表現できるように工夫する。
 だが、「頑張りました。」「努力してます。」という言葉をいくら連ねても、読者は、「ああ、頑張ったのだな。」と思ってはくれない。

「いかに頑張ったか」「何を考えたのか」という具体的な内容の裏付けを書く中で、「頑張った」と書かなくても読者は「頑張った」と思ってくれる

のである。
 だから作文には、このような「読者を動かすだけの具体的な内容」が不可欠だ。そしてそれを述べるためには、やはり、それを書くことができるだけの自分にしておかなければならない。
 そのためには、

  1.  日常の生活に埋没してしまわず、問題意識を持って物 事に接する。
  2.  自分の進路についてよく考え、本を読むなどして、その分野についていろいろ知る努力をする。
  3.  自分が懸命に打ち込めるものを探す。そしてそのことについて、なるべく理論的に考える習慣を身に付ける。
  4.  新聞(主に、筆者の署名入りの文章、特集・解説記事) を読んで、今の日本で何が問題になっているのかについて知る。
     文化欄も様々なジャンルのことについて君たちが普段 考えもしないことを分かりやすく解説してあるはずだから、作文の情報源として活用する(p55参照)。
     ただし新聞を利用する上での、注意すべき点についてはp53参照
  5.  たまには本格的な本も読んでみる。

などを心がける。
 今までの生活を振り返ってみて、自分にはアピールできるものなど何もないという人は、これからの生活でそれを作っていかなければならないし、また、自分をもう一度振り返って、些細なことでもよいから、自分のよさを見つめなおしておく必要がある。
 君たちは、就職や進学の面接練習をする時のように、試験の時だけ「いい子」を演出する嘘をつけると考えているかもしれない。しかし、いくら「頑張った」と主張してみても、そのような人には「読者を動かすだけの具体的な内容」など絶対に書けるはずがないのである。だから君たちの書いた嘘などは、ちょっと読む力のある者ならすぐに見破ってしまう。安易な考えには陥らないことだ。(面接も本当はそれほど甘くはない。それを見破るのがプロというものだ。)
 また、「自分には取り立てて誇るべきものはないが」といったことを書いて、謙虚さを出しているつもりの人もよく見受けられる。しかし、こんな言葉は読む人には言い訳としか映らない。だからあまり謙虚にはなりすぎないで、自信を持って自分のよさをアピールするべきである。

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