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読書感想文を書こう

 君たちの中にも、小学校の時以来、読書感想文の宿題に辟易してきた人は多いだろう。実際、「原稿用紙何枚にもわたって書くほどのまとまった内容を、一通り本を読んだだけではなかなか思いつかない。」というのが本音の所なのではないだろうか。
 そこで、あらすじで字数を稼いで、文末に一言感想を付け加えることでお茶を濁したり、幼稚な作文だと自分自身いやになりながらも、本文の内容にしたがって、その場その場の取りとめのない感想を連ねていくことで責任を果たしたりすることが多くなってしまうことにもなる(p21参照)。
 だが本来、人は誰でも、本を読んですぐに一つのまとまった感想を思い浮かべることができるわけではない。本を読んでいる最中は、君たちと同じように、断片的なとりとめのない感想を抱いているだけであることの方が、むしろ普通なのである。
 だから、読書感想文を書くのは、誰にとっても苦しいことに違いない。だが、読んだ直後のこのとりとめのない感じを、どうやったら整理して、自分の感想としてまとめて伝えることができるのかということを、本気で考え、文章を書く努力をすれば、それに見合うだけの価値は十分にある(p5参照)。
 本には、それぞれ人の生き方とでもいうべきものが反映されているものである。君たちは本を読む中で、その本がとらえている問題について真っ正面から取り組み、それを自分の問題として考えてみよう(p54、p59参照)。そういう過程の中で、自分が何を考えたかを読者に伝える努力をするのである。
 小説の場合は、登場人物の生き方が問題になってくるだろう。その場合、自分が共感できないものについて書いてみても奥行きのある話にはならない。ある程度客観的に突き放してとらえたとしても、最後の最後は、「好きで好きでたまらない」というところがないといい感想文にはならない。
 評論文の場合は、往々にして物事の解説だけに終わってしまいがちだ。しかしこの場合にも、自分の将来の生き方と結びつけて、自分はどう生きていきたいのかということを考えながら感想文を書くべきである。
 いずれにしても読書感想文は本の案内文ではないのだから、実際に文章を書く時には、「本の紹介をしよう」などという気持ちは一切捨てて、君たちがその本に触れることでどう自分の生き方を見つめ、変えていったのかということについて説明しようという意識を持つことが大切である。
 小論文・作文のための練習という面から読書感想文をとらえると、就職のためなら、小説にしろ評論にしろ、優れた感想文を書ければそれだけで対策は十分である。進学のためなら、評論についての感想を書くことをお勧めする。以前にも述べたとおり、自分の将来の進路に関係する本を、一冊や二冊は最低でも自分のために読んでおくべきである。そこで読んだ本を参考にして、感想文を書くことで将来の自分の道についてどのように考えるかを整理するのである。それがそのまま小論文・作文対策になると同時に、自分の気持ちを高め、将来の自分の進路についての展望を明確にすることにもなる(p14参照)。
 夏休みは本を読み考えをまとめる絶好の時である。読書感想文に意欲的に取り組み、自分を高める一つの契機にしよう。それで賞でももらえれば、一石二鳥だろう。

読書感想文  本を読むことで、自分がどう生き方を見つめ、変えていったかということについて書く。

 


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