序論・本論・結論の型
序論・本論・結論の型
もし型に従うなら、序論・本論・結論の型だといった。それでは実際にどうするか。
まず、「序論」で自分が何について問題にするかを書く。「私は〜について考える。」ここで、結論を前もって書いてもよい。「私は〜について〜のように考える。」
「本論」のところで論を展開する。文章が長くなれば、ここが何段落かになる。もし必要なら、「確かに〜しかし〜」を使って自説を述べてもよい。
最後に「結論」で、論証した結果出てきた結論を述べる。
ここではもう一つテクニックを紹介する。小論文のテストの時、文章を一から考えていては時間がとても足りない。テスト問題にはある程度取り扱うテーマに幅があるはずだから、序論の段階で、あらかじめ練習で考えたテーマについて論じればすむように、問題を設定する。こうしておけば、後は結論に向かって自分の設定したテーマについて論じるだけだ。
その際、「私は〜の中でも特に〜について考えてみたい。」というような話題の絞り方はしないで、「〜については、〜ということが問題になる。」とか、「〜について考える時まず問題にしなければならないのは、〜ということである。」とかいうように、それについて考えることが必然的であるような書き方にすると、こじつけた感じがしない。
ただしこんなことができるのは、あらかじめ出題が予想されるテーマについて論文を書く練習をしているからである。ここまでそのままの形で練習を使えない場合でも、練習でしっかりと考えておけば、論文を組み立てるパーツにそこで考えたことを取り入れることができる。君たちはそのために脂汗(あぶらあせ)を流しながら論文を書く練習をしているのである。