無難に受容される文体
多くの人に受け入れられる文体
「よい文章」という時、言葉の使い方に対する価値観の違いも問題になる。君たちくらいの年齢の人には、話し言葉に極めて近い、ある程度散漫な文体に親近感を抱く人も多い。
しかしそういう文章には、文章を読み慣れた人であればあるほど反発を感じるはずである。文章を読み慣れた人というのは、情報を伝えるためにどのような文体を取れば効果的で、無駄がないかということをよく知っている人たちのことである。だからそういう人たちに受け入れられる、たとえば教科書に出てくるような文体が、無駄のない基本の文体で、最も多くの人に抵抗なく受け入れられる文体だということになる。
君たちはこのような文体をまず手に入れよう。そしてもし必要なら、それから必要に応じてくだけた文体を取り入れていけばよい。
※大学の先生が喜ぶ文体で書く
本文に書いたことをもっと平たくいえば、大学の先生のようなインテリが喜ぶ文体で文章を書けということだ。