読者を意識する

どう読まれるか相手を意識する

 以上、「読者の興味に合わせることはない」と書いてきましたが、これと「読者にどう読まれるかを意識する」のとは違うということを書いておきましょう。
 文章を書く初心者が陥(おちい)る一つの特徴は、自分の言いたいことばかりを性急に論じて、読者がそれを読んでどう考えるのかを一向に考えないということです。なぜ他の人が自分の主張のようには考えず、他の立場を取るのか、そんなことにはお構いなしに自分の言いたいことを言い散らします。(『ねこ』P58
 これでは読む人が納得してくれるはずがありません。文章を書くには、自分が言いたい内容を把握し、そのように言えば読者がどんな反応をするか予測し、反論が起こりそうなことにはあらかじめその意見を封じ込めるように先回りして、相手を説得しなければなりません。(『ねこ』P1
 また同じ内容でも、大人に説明する場合と、子どもに説明する場合とでは、説明の仕方は当然変わってこなければなりません。
 そのようにしていくことが、「どう読まれるか相手を意識して文章を書く」ということですから、これは何より文章を書く上では欠かせないことなのです。

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