みんな「お金」がほしい
みんな「お金」がほしい
誰だって「お金」に無関心なものはいない。実際に生活していれば、否が応でもお金のお世話になっているし、お金があれば、多くの物が手にはいるし、なければとても困難な生活をしなければならない。みんなそれを身にしみて分かっているから、ほとんどの人は「お金」に無関心ではありえない。
問題は、みんなが「自分は『お金』に無関心だ」と思いたがっているということだ。これは先ほどもふれたように、みんなが武士の発想をしたがっているためだ。
だが、本当は無関心でないのなら、むしろその事実を素直に認めた方がよいのではないだろうか。
そして教育現場でも、みんなの生活に深く関わっているお金についてそれをどう考えるのかという見方を教えるべきなのではないだろうか。高校までの教育は、大学教育と違い勉強とともに生活を教える場でもあるのだから、生活にとても大切な「お金」の教育は、絶対に欠かせないものの一つであるはずなのだ。
わたしは「普通科」高校で勉強したものとして、『金持ち父さん貧乏父さん』を読んで、ずっと閉じていた目を開かれたぐらいの衝撃があった。「人から(国から、会社から)お金をどうやったらもらえるか」というような発想ではなく、お金儲けをしながらそれによって社会貢献をし、自分自身を豊かにしていくという発想は、そのような考え方をしたことがない者にとっては、とても新鮮で魅力的だ。
一方で人からもらうことだけを考えて、お金に本当は執着があるのに、それを軽視して結局豊かな(経済的にだけではなく精神的にも)生活を送れない「貧乏父さん」の存在は、我々に自分自身を思い知らせてくれ、とても耳の痛い話である。
もしこのような発想になじんでない人が商業高校や経済学部・商学部の生徒にいるなら、『金持ち父さん貧乏父さん』は必読の書であると私は思う