テストで何が問わるか

国語のテストで何が問われているか

 これについては『ねこの小論文・作文講義』の<大学入試のいわゆる小論文について>(P10)でも説明しました。「小論文・作文」の話は置いておくとして、ここでは特に一般に行われる現代文のテストについて考えておくことにします。
 現代文のテストでは、文章が与えられて、その文章について内容を問うという形で出題されます。つまり、解答をするための根拠として、問題文と問いの文章とが与えられて、そこから「考えられることを答えよ」というのが現代文のテストなのです。ですから、このことをもっと視点を変えて説明するなら、「与えられた文章だけを根拠として、何が言えるのか」を常に考える習慣を身につけておかなければ、現代文の得点は全く期待できないということなのです。
 我々は、普通に本を読んでいる時は、必ずしも筆者の論理を忠実に追っかけているわけではありません。文章に書かれている部分的な所にところどころひっかかりひっかかりしながら、自分の興味が向くままにかなり勝手に読んでいます。つまり、私たちが普段ものを読むときには、筆者の意見を理解しようとする一方で、自分の意見もそれに混ぜ合わせてその読んでいる本を理解し、さらに多くの場合、筆者と自分とが混ぜ合わさったものに対して同化したり反発したりするというようなことを何気なくやっているのです。
 これと同じやり方をテストの時にやってしまうから、「あっている」と思った答えをことごとく×にされてしまうのです。それは、その解答に、元の問題文にはない回答者の「常識」を混じり込ませてしまうためです。回答者は当然だと思っているのに、元の文章にはそこまで言っていないようなことを、解答に付け加えてしまうために、現代文のテストでは不正解になってしまいます。その結果、「何で違うの。現代文の勉強の仕方などよく分からない」ということになってしまうのです。

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