小論文に自分の体験を書くこと、具体と抽象
小論文だからといって、自分の体験を書いてはならないということはない。むしろ自分の見聞きしたことを書くことによって、論がより具体的で、実地に基(もと)づいたものになることが多い。
ただしここで注意すべきことは、具体的な(ある個人の)体験を、一般的な事柄を説明するために使うということである。だから具体例を書く場合には、何を説明するためにその例を使うのか、その例を使えば本当にイメージが豊かになるのかを吟味(ぎんみ)する。
たとえば、誰でも思いつくような個人的な体験は、採点者をそれだけでうんざりさせる。そのような例なら、書くだけ逆効果になる。
また逆に、抽象的なことばかりを書こうとすると、言葉だけが先行して、その言葉で自分がどのようなことを言おうとしているのかが分からなくなることがある。
抽象的な言い方をする時には、その具体例としてはどのようなことがあるか、具体的な例の時には、それを一般化して説明するとどうなるか、ということを常に考える。
そしてそれを、書いていることのイメージを膨(ふく)らませるためにうまく利用しよう。
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※「かもしれない」
※抽象と具体の往復
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